派手で大仰な葬儀でした。

義祖母と今回の義父、夫の田舎の葬儀は2回目の経験。
ものすごーーーく大変で、遺族は故人を悼む余裕がありません。
こういう葬儀ってどうなのかなぁと疑問に思うのですが、集落全体の葬儀のレベルと合わせないと、あの家はどうしちゃったんだろうか、と奇異の目で見られてしまうとか。
田舎って本当に大変だ。

亡くなった当日
枕読経――お坊さんを呼んで個人の枕元で読経。近い親戚(兄弟夫婦達等)、親族代表やら記帳方等、葬儀で世話になる方々が勢揃いして、大まかな予定を組む。女性陣はひたすら台所仕事。
翌日
朝から前日のメンバーが勢揃い、細かい予定を組んだり片付けをしたり準備をしたり色々な手配をしたり。女性陣はそれに加えて皆さんの朝昼晩の食事作り。近所の人たちは早速弔問に来る。
3日目――通夜
朝6時から弔問客が来る。親戚も7時には勢揃い。女性陣は朝食作りに追われる。それ以降は近所のおばさんたちが台所の手伝いに入ってくれる。*1 遺族・親族の女性陣も台所を手伝いながらひたすらお茶汲み、休む暇なし。午後、お寺さんが来て読経、野辺送り、セレモニー会場にマイクロバスで移動してお通夜。そのまま会場で通夜振る舞い、マイクロバスで帰宅して深夜まで飲み会。私たち遺族の女性陣は更にその後片付け。
4日目――葬式
朝6時から(ry 親戚も(ry 女性陣は(ry 8時にはマイクロバスでセレモニー会場に移動、9時から葬儀・告別式。マイクロバスで火葬場に移動、故人を見送り、焼いている間に会場に戻り、御斎(おとき)。お骨拾いに行く人たちは途中で抜け、あとの人は御斎の後マイクロバスで帰宅。親族はすぐにマイクロバスでお寺へ。そこでも読経と焼香。帰宅して大儀振る舞い。9時ごろのお開きで後片付け。疲れ果てて口も開けない。(笑)
5日目(今日)
朝7時から一部の親戚が来て片付け。女性陣は(ry 各所への清算等。その間も弔問客をさばく。夕方やっと家路に着く。
6日目(明日)
とりあえず休む。
7日目(明後日)
初七日。お寺さんと親戚の人たちに振る舞い。
8日目
業者さんが祭壇を片付けに来るので手伝いとお茶出し。部屋から運び出していたものを戻す作業もあるのか。

ざっと書き出すとこんな感じです。
これはあくまでも私の目線。
喪主の夫はもっと大変だと思います。
いや、肉体的にもキツイんだけど、精神的にかなりキツイ。
特に私なんかは唯一の余所者で、何が困るって言葉が分からない。(笑)
方言に加えて訛りがすごいので聞き取れないのよ。
だけど喪主の妻だから表に出なくちゃいけなくて、でも来るのは年配の人ばかりで、もう会話が成り立たない。
誰が親戚で誰が近所の人かも分からない。
屋号で呼び合ってるから余計に分からない。
食事を摂る暇がないのは苦にならないのよ、むしろ食欲なんかは疲れのあまり失せちゃうので。
そんな状況で、故人を悼む余裕はないわけです。
きちんとしたお別れも出来ないままお骨になってしまいました。
何だかなぁ、こういうお葬式ってどうなのかなぁ。
私のときは葬式なんて出してほしくないよ……残された人に大変な思いをさせるくらいなら、焼いてそのままどこかに撒いちゃってほしい。
そういうわけにはいかない、とあっさり却下されちゃいましたが。

*1:お勝手衆