帰宅しました。

義父の様子は……
黄疸が出ていました。
今まで「黄疸」というものを見たことがなくて、黄色くなるってどんな感じに黄色くなるんだろう…と思っていましたが、何というか、全身にレモン色の絵の具を塗ったように染まるんですね。
顔から足まで黄色くて、子供たちは一瞬ビックリして声も出ないようでした。
調子自体は一時的に良かったみたいで、家に帰りたいとか、退院後の予定とか話していました。
秋になったら知り合いの稲刈りを手伝う予定だったのにこんなことになってしまった、退院したら謝りに行かないと、とか。
見舞いをたくさん貰ってしまった、お返しを考えておいてくれ、とか。
こちらもあくまでも普通に返事をしましたよ。
何だか毒気がなくなって、今の義父となら上手くやっていけそうな感じがしました。


でも、多分、あと1ヶ月はもたないな、と。
親戚のおばさんたちも夫も、長くはないだろうと予想しています。
子供の夏休み中にお葬式も済むんだろうな、という感じ。
お盆までもつかどうか……微妙なところです。


膵臓癌と糖尿病を併発しています。
メガネが汚れているのを気にしていたので、とりあえず私が持っていてメガネ拭きでキレイにしましたが、次に夫が行くときにはメガネ拭きを差し入れたらどうかと提案したのですが。
次は1週間後――その頃にはもう目が見えなくなっているのではないか、と。


以前に「長くて1年、普通で半年、症状が出てから1ヶ月」と医者から言われましたが、こんなに早いとは思わなくて、悲しい淋しいという感覚が追いつかず、ただ戸惑っています。
あと何回会えるのか……多分片手の指で足りるくらい。
あまり頻繁に行くと、今まで滅多に顔も出さなかったのにどうしたのかと怪しまれるし。
親戚のおじさん(義父の弟)も病院のすぐ近くに家がありますが、同じ理由で見舞いを控えているそうです。