新型のインフルエンザ脳症


 インフルエンザに感染した後、中枢神経が急速に侵される「インフルエンザ脳症」で、睡眠中などに子供が突然死する新しいタイプが出現、2年前の流行期に大阪府内だけで6人が死亡していたことが、厚生労働省研究班の調査でわかった。
 同時期に他地域でも子供数人が死亡、昨冬も死亡例があったという。従来の脳症と異なり、けいれんや意識障害などの症状が出ないまま急死するのが特徴で、研究班は「共通する原因は不明で、詳しい調査が必要」としている。
 研究班員の塩見正司・大阪市総合医療センター小児救急科部長によると、2002年12月から03年2月にかけ、大阪府内でインフルエンザになった1―8歳の男児6人が、発症後1―2日目に、寝ている間に突然死した。
 厚労省研究班(班長=森島恒雄・岡山大教授)に同様の急死例が数例報告されたが、詳しい調査は行われていない。ただ、大阪で死亡した6人のうち4人は、抗ウイルス薬オセルタミビル(商品名タミフル)を服用、その3―7時間後に死亡していた。
 タミフルは01年2月から発売されたが、製造元のロシュ社(本社・スイス)は、動物実験で大量投与を受けた幼若ラットが死亡、脳から高濃度の薬剤成分が検出されたため、昨年1月、1歳未満には投薬しないよう警告していた。

(読売新聞) - 2月24日3時16分更新

うちも先日娘がインフルエンザになりタミフルを服用したばかりです。
タミフルってすごくよく効くんだよね……。
それだけ強い薬なんだろうなーと懸念していましたが、やはりそれなりのモノだったようです。