スーパーテレビ情報最前線「自閉症の我が子へ2 奇跡の子育て900日」

前回の「1」も見ました。
うちにも障害児がいるので(肢体不自由ですが)、やっぱり気になります。
養護学校に通っているお子さんの親御さんが、卒業後を心配されていたのが印象的でした。
印象的というか、分かるというか――。
うちの息子(現在5年生)は普通小学校の特殊学級に通っています。
卒業後は養護学校の中等部に進む予定です。
本当は普通中学校の特殊学級を希望していたのだけれど、見学に行って、これなら頑張って普通中学校に進む意味がないな、と思いまして。
私が息子を普通中学校に進ませたかった最大の理由は「健常児との交流」でした。
保育園・小学校と、通常学級のお友達から受ける刺激・影響がものすごく大きくて、息子の成長にとても良い影響を与えてくれたからです。
だから中学校も、今のお友達と同じ学校に進学して、少しでも健常児に触れ合う期間を長く持たせたかったのです。
が、実際に見学に行き、案内をして下さった教頭先生から「通常学級との交流はない」ときっぱりと言われ、更に特殊学級(知的障害児クラスしかありませんでした)の授業風景を見て……。
無理してこの学校に入る意味はないな、と感じました。
まず、先生方の受入姿勢が全くありませんでした。
「教室がない」「専門の教師がいない」を繰り返し、明らかに「迷惑」という色を前面に出されました。
特殊学級は、音楽の先生が兼任されていて、「勉強」ではなく、その子に出来ることをさせて時間を潰している、という印象を受けました。
時間があればそれでも構いません。
エレベーターや車椅子用のリフトなど、設備は一応あるのだから、あとは学校側の意識を改革してもらうだけ。
掛け合ったり闘ったり、そういう覚悟は持ち合わせています。
でも時間がない。中学校は3年間だけ。
その3年間を、伸び伸びと過ごすか、理解のない先生方と戦って慌しく過ごすか……。
最後はそういう問題でした。そして私は前者を選びました。
健常児との触れ合いはなくなるけれど、気持ち良く受け入れてくれる養護学校で、勉強面でも生活面でも、伸びるところまで伸ばしてやりたい。
あと1年間だけ、普通学校で通常学級のお友達と交流して、あとは養護学校で――という結論に達しました。
大変苦しい選択でしたが、もうそれしか道は残されていないのです。
だから、給食の時間だけでも地域の学校へ……というあのお母さんの気持ち、すごく分かって苦しかったです。