新潟日報の168時間

先日美容院に行きまして、待ち時間にこの本をチョイスしてパラ読み。
あの日のこと、あの頃のことを克明に思い出してドキドキしてしまいました。
でも「思い出す」ということは「過去」になっているということ。
同じ県内でも被害のなかった地域の住人の意識ってこんなものなのね。
まだ現在進行形の方も沢山いらっしゃるのに。


新聞原稿を書いていらした方の中にも被災者の方がいたんですよね。
当たり前のことなのにこれを読むまで気付きませんでした。


ちょっと気になる箇所がいくつかあったけど……。
規制の掛かった地域に行くとき、警察の方が「新聞は公共のもの、自己責任で行ってください」と通してくれたとあったけれど、本当なのかな?
警官一人の判断で出来るものだろうか。


車中泊を一晩経験しただけで体験記と称して記事にしてしまうのってどうなのかな。
2晩、3晩以降が辛いと思うんだけど、いや経験はないから分からないけど。


それでも笹だんごを差し出してくれたおばあさんのエピソードなんかはグッときました。
これは多分本当じゃないかなぁ。
新潟の、特に田舎のほうのお年寄りって、余所者に対して本当に優しいから。


ああいやだ、あの地震はもう思い出したくない。
でも忘れられない。きっと一生。
地震は怖いよ。